トレーニングとサウナの関係
トレーニングとサウナの関係
「トレーニング後にサウナに入るのと良い」というお話を耳にしたことがあるという方も多たくさんいると思います。
トレーニング後のサウナについては一昔前は賛否両論あったのですが、近年ではメリットが大きいことが分かってきています。
そこで今回は、サウナが筋肉に与えるメリットや、サウナを利用する際の注意点などについて詳しく解説していきたいと思います。
サウナがトレーニングに与えるメリットとは?
1 筋肉の回復が通常より早くなる
サウナに入ることで、筋肉の回復を早めることが可能になると言われています。
サウナに入ると熱によって血液の循環が良くなります。
その結果、筋トレで負荷がかかった筋肉に酸素や栄養素が行き届きやすくなるのです。
また、トレーニング後にサウナに入ることで「ヒートショックプロティン(HSP)効果」が期待出来るようになります。
このHSPというのは細胞を修復したり保護する効果の他にも、乳酸の発生を遅らせるなどの効果が期待できるタンパク質のことになります。
HSPは熱によるストレスが身体に加わることで増加する性質があるため、トレーニング後にサウナに入ることでHSPの分泌を促進し、さらに筋肉の回復を早めることが可能になるのです。
サウナは2つの意味で筋肉の回復に効果的になりますので、是非皆さんも活用してみてください。
2 筋肉の成長を促進する
サウナに入ることで
・成長ホルモンの分泌を促進する
・インスリン感受性の改善
・血行促進
などのメリットを得ることも可能になります。
特に成長ホルモンというのは筋肉を修復・増強する上で必要不可欠なホルモンですので、筋肉をつけたいという方にとって非常に有益です。
サウナ入浴前に気をつけるべきポイントとは?
サウナには筋肉痛の回復を早めたり、成長ホルモンを分泌させたりと筋肉にとって嬉しいメリットがあることを説明させて頂きました。
しかし、正しい使用法を心がけないと思いがけないトラブルに襲われてしまう可能性もありますので、細心の注意が必要です。
ということで、次はサウナを使用する際の注意点について詳しく解説していきます。
1 サウナ入浴の前後は十分な水分を補給する
まず1つ目の注意点は、サウナに入る前後にしっかりと水分を補給しておくという点です。
サウナは皆さんもご存知の通り非常に高温となっていますので、発汗効果が非常に高いです。そのため水分が不十分な状態でサウナに入ると脱水症状を引き起こしてしまう危険性があります。サウナ前だけでなく、サウナ後に水分を補給しない場合も同様になります。
ダイエット目的でサウナを使用する方も多くいるかもしれませんが、サウナでの体重減少というのは単に身体の中の水分が抜けただけです。
ですので、余分な脂肪が減ったわけではありません。
水分が抜ける分見た目の体重の数字は減少しますが、そこにダイエットとしての意味はほとんどありません。ですので、サウナ後はしっかりと水分を補給して体調を整えるようにしましょう。
2 激しいトレーニングの後は控える
サウナは筋肉にとって複数のメリットがあるのですが、余りに激しいをしたトレーニング後は別です。
激しい筋肉痛の状態でサウナに入ると、逆に筋肉の炎症が悪化してしまう危険性があります。そうした際はサウナに入るのは極力控え、筋肉を冷やして炎症を沈静化させるのが得策になります。
トレーニング後のサウナの利用は、自分の体調をよく確認してから判断するように心がけましょう。
3 長時間サウナに入浴しない
3つ目のポイントは長時間の間サウナに入浴しないということです。
長時間サウナに入ることによって、筋肉の炎症が逆に悪化してしまう危険性もありますし、単純に水分が抜け過ぎて脱水症状に陥ってしまう危険性もあります。
友人や知人とサウナに入る際などは、我慢比べのような状態になってしまうことも多々あると思いますが、無理して長時間サウナに入るのは最も危険な行為です。
そのため、大体5~10分ほどで切り上げるようにするのがベストです。
短時間のサウナであってもHSPの効果は期待できますので、その点はご安心ください。
4 食後や飲酒後にサウナに入浴しない
人によってはトレーニングをした後、少し休憩して食事を摂ったり、お酒を飲んだりして、その後にサウナに入るという方もいるかもしれません。
しかし、飲酒後にサウナに入ることは危険な行為の1つなのでオススメしません。
お酒を飲むとアルコールの作用によって血管が拡張され、一時的に血圧が低下します。
そして、サウナも熱によって血管を拡張する効果があるため、前述したアルコールの効果と合わせて2つの意味で血圧が低下してしまいます。
その結果、サウナに入ってるうちに意識を失ってしまうなど重大なトラブルを引き起こし、場合によっては生命の危険に陥る可能性もあります。
また、食事を摂取した後、すぐにサウナに入るのも健康に良くないので避けるようにしましょう。
食後というのは胃腸に血液を集中させる必要がありますが、サウナに入ると皮膚が熱によって温められることによって皮膚血流が非常に多くなります。
その結果、胃腸に血液が不足して、消化不良に陥ってしまう危険性があります。
食事後・飲酒後のサウナは身体に悪影響があるので絶対にやめるようにしましょう。
まとめ
以上、【トレーニングとサウナの関係】でした!
サウナは筋肉の回復を促進したり、成長ホルモンを分泌させるなど嬉しい効果も多々ありますが、入り方を間違えると逆に健康を害してしまう危険性があります。そのため、あくまでコンディションを整えた状態でサウナに入ることが肝心になります。
あなたも是非、今回の記事で紹介した知識を参考にサウナをトレーニングの一環として取り入れてみてください。
最後まで見ていただきありがとうございました!